チャノミドリヒメヨコバイはチャの新芽を吸汁加害し,製茶品質と収量に悪影響を及ぼす重要害虫である。その防除手段は化学農薬が多くを占めており,本種に適用があり,かつ現在チャの有機栽培で使用が認められている農薬は存在しない。有機jas認証資材である天然ピレトリン剤 (商品名:除虫菊乳剤3®) は,本種への防除効果が確認されているものの,致死効果の残効性および,非致死効果については明らかにされていなかった。本研究ではチャノミドリヒメヨコバイの室内飼育試験により,これらの特性の解明を試みた。天然ピレトリン剤を浸漬した新芽では,幼虫に対して約50%の死亡率がみられた一方,成虫に対しては約20%に留まった。また散布茶園から1日後以降に採取した新芽上では,成虫・幼虫とも死亡率は無処理と同程度となり,殺虫効果の残効期間は1日未満であることが判明した。さらに非致死効果の指標として,吸汁量と相関のある甘露排出量を調べたところ,散布翌日に採集した新芽で飼育した成虫の甘露排出量は無処理よりも有意に低下し,本剤の非致死効果として吸汁阻害の存在が示唆された。
Yanagisawa et al. (Wed,) studied this question.