本研究は,拒絶過敏性(RS)が排斥場面における排斥予期・排斥知覚・気分反応という一連のプロセスに及ぼす影響を実験的に検討した.大学生37名が参加し,RSを自記式尺度で測定後,受容・排斥・再受容ブロックからなるサイバーボール課題を実施した.各ブロック前後に排斥予期・排斥知覚・気分(PANAS)を測定し,排斥操作が有効であった31名を分析対象とした.線形混合モデルの結果,排斥予期は排斥知覚を予測しなかったが(β=−0.07, p=.61),排斥知覚はネガティブ気分(β=0.38, p<.001)および次の排斥予期(β=0.74, p<.001)を予測した.また,RSは排斥知覚(β=0.16, p<.05)とネガティブ気分(β=0.61, p<.001)に対して主効果を示し,ネガティブ気分と次の排斥予期の関連を強める交互作用効果(β=0.18, p<.05)を示した.以上から,RSは排斥予期そのものを直接的に高めるのではなく,排斥知覚やネガティブ気分といった主観的な拒絶体験を通して次の状況における排斥予期を間接的に高める可能性が示唆された.
Irino et al. (Tue,) studied this question.