脳卒中の原因の一つである右左シャント(right-to-left shunt:RLs),特に卵円孔開存は,若年者の脳梗塞や原因不明の脳卒中との関連が注目されている.RLsの検出には経頭蓋超音波検査(transcranial Doppler:TCD/transcranial color flow imaging:TC-CFI)や経胸壁心エコー(transthoracic echocardiography:TTE)が主に用いられるが,TCD/TC-CFIは側頭骨の骨質により信号取得が困難な場合があり,TTEも簡便であるがやや感度が低いという課題がある.これらの課題を解決するため,我々は頸部に貼付して使用する新規超音波デバイス「PSUP:pastable soft ultrasound probe」を開発した.PSUPは総頸動脈を通過するマイクロバブルの信号を安定して検出でき,非侵襲的かつ簡便なRLsスクリーニングを実現する.装着が容易で,長時間の連続観察が可能である点も大きな利点である.また,検査者の技術に依存せず,客観的かつ自動的な判定が可能なため,救急現場や外来診療,健診など多様な臨床場面での応用が期待される.本稿では,RLs診断の現状と課題を概説し,新規デバイスPSUPの技術的特徴とその臨床的有用性について紹介する.PSUPは,従来の検査法では対応が困難であった症例にも適応可能であり,脳卒中の早期診断および再発予防に大きく貢献する可能性を持つ.
Hidetaka MITSUMURA (Thu,) studied this question.