要旨 日食は地球の上層大気において重要な波動活動を生成します。熱圏における日食誘発トラベリング大気擾乱(TAD)の発生源、特に熱圏自身からの重力波と下層大気からの寄与の相対的な貢献が不明です。熱圏–電離層拡張を含む全大気共同気候モデル(WACCM-X)を用いて、2019年12月26日の環状日食によって引き起こされるTADを調査します。シミュレーションは、日食影の通過が80 kmの高度以上でTADとしての熱圏波動擾乱を発生させることを示しており、主な励起は下層大気ではなく上層で発生します。これらのTADは約550 m/sの速度で伝播し、その軌跡は日食の経路によって決定されます。加熱率、温度、及び中性風の分析は、擾乱振幅の80%–90%が上層大気に起因し、下層大気が10%–20%を寄与していることを示しています。
Jiao et al.(火曜日)はこの問題を研究しました。