要旨 塗り絵は不安を軽減することが示されていますが、その肯定的効果は十分に調査されていません。そこで本研究では、2つの実験を通じて塗り絵が身体の状態と気分に与える肯定的な効果を調査しました。実験1では、参加者(n=21)が12色の色鉛筆(ピンク、オレンジ、ライトオレンジ、ブラウン、イエロー、黄緑、グリーン、ライトブルー、ブルー、パープル、ブラック)を用いて、3種類の具象デザイン(肖像画、花、風景)を塗り、その前後でリッカート尺度により気分と身体状態を評価しました。ANOVA(被験者内分析)の結果、塗り絵は気分に肯定的な影響を及ぼし、その効果は塗り絵画像のデザインに依存しませんでした。実験2では、主な描画過程を線描(線のなぞり書き)(n=41)、塗り絵(n=31)、消去(n=18)の3つの課題に分けました。参加者の各課題前後の感情を比較し、感情増加度を分析しました。実験1同様にリッカート尺度で気分・身体状態を評価し、感情語を用いて感情の増加度を評価しました。ANOVA(被験者内および被験者間分析)の結果、塗り絵は線描および消去と比較して気分と身体状態に最も肯定的な効果を示しました。感情変化に関しては、塗り絵が最も肯定的な効果を持ち、消去が最も否定的な効果を示しました。以上のように、塗り絵は線描や消去と比較して気分、身体状態、感情により大きな肯定効果を示し、これは塗り絵におけるデザインと調和する色の選択など判断を伴う課題が多いためであると考えられます。言い換えれば、他の課題と比べて塗り絵は最も認知負荷が高い活動であり、したがって最も高い満足感をもたらしている可能性があります。
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Terumi Konno
Kenji Hirose
Yasuhiro Kawabata
Color Research & Application
Hokkaido University
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Konnoら(Fri,)がこの問題を研究しました。
www.synapsesocial.com/papers/69fa98bd04f884e66b5328ca — DOI: https://doi.org/10.1002/col.70078
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