自己免疫性後天性第XIII(13)因子欠乏症(autoimmune factor XIII deficiency: AiF13D)は,第XIII(13)因子(FXIII)に対する自己抗体の産生によりFXIIIが欠乏し,出血傾向を呈する後天性の自己免疫疾患である.著者らは2009年以降日本国内におけるAiF13Dの発生状況を調査しており,2025年10月現在83例を同定している.AiF13D症例にみられる抗FXIII自己抗体は,Aサブユニット(FXIII-A)に結合してBサブユニット(FXIII-B)との異種四量体形成を阻害するAa型,活性化したFXIII-Aに結合して活性を阻害するAb型,FXIII-Bに結合してFXIIIのクリアランスを促進するB型に大別される.Aa型自己抗体症例では血漿中のFXIII-Aが著減している場合も多く,クリアランス促進型抗体の共存が示唆される.実際,診断後の経過において,インヒビターの消失とFXIII-A(および異種四量体)抗原の回復の時期が大きく乖離している場合が多く,予後の活性のみならず自己抗体および抗原量もモニタすることが望まれる.
Masayoshi SOURI (Thu,) studied this question.