本研究では,広島県東広島市ががら山における岩盤内地下水位の挙動に着目し,長期観測,室内模型実験,雨量指標R′を用いた評価を通じて,土石流発生との関係性を検討した.観測結果から,岩盤内水位の急上昇波形は半減期72hの実効雨量と相関していることから,表層-基岩境界部に蓄積された水が岩盤内地下水圧力を加圧していることによって生じている可能性が示唆された.模型実験により,降雨に伴い岩盤表層に水が貯留すると,岩盤内地下水位よりも岩盤水のピエゾ水頭が高くなることを再現し,地下水位とピエゾ水頭の差が表層貯留水深とほぼ一致した.さらに,R′は過去の災害事例と整合し,岩盤地下水位の急上昇量の指標として有効であることが明らかとなった.これらの結果は,R′を用いた土砂災害危険度評価の高度化に資する知見を提供する.
Kotani et al. (Thu,) studied this question.
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