激甚化する水害に対し,各住民が状況に応じて避難判断できるソフト施策が重要になる.避難判断時には避難開始基準(「河川水位が○○m以上」など避難開始のための情報と閾値)を設定する必要があるが,それを体系的に決める手法は未確立である.本研究では,避難頻度を制約条件,被災しやすさを目的関数として最適な避難開始基準を世帯別に求める手法を提案した.住民が使える情報としては本川水位,観測雨量,体感雨量,予報雨量の4種類を想定した.この手法は滋賀県芹川氾濫原に適用され,1) 最適な情報は世帯の浸水確率と許容する避難頻度によって規定されること,2) 予報雨量や体感雨量が最適になりやすいこと が分かった.また,その背景には氾濫原の流出・氾濫特性が関連していると考えられ,様々な流域・氾濫原への適用が今後の課題となる.
KIRIMORI et al. (Thu,) studied this question.