本研究では,水素に高感度な中性子線を利用したアスファルト舗装内部の水分を非破壊で検出する手法の有効性を検討した.具体には,理研可搬型小型中性子源システムrans-Iiiのプロトタイプとなる理研小型中性子源システムrans-Iiを用いて,路面側から中性子線を照射し,表層下の舗装層間の滞水状況を非破壊で可視化する実験を行った.その結果,滞水量や滞水層の深さの判別が可能であること,さらに,表層に水を含ませたポーラスアスファルト混合物を用いた場合においても表層下の水分検出が可能であることが示された.アスファルト舗装は多層構造であり,各層の水分状態を把握することは,補修範囲の判断や劣化の進行抑制において有用である.本実験により,本手法は非破壊的に舗装内部の滞水状況を判別可能であることが示され,将来的な実用化に向けた成果を得ることができた.
HASHI et al. (Wed,) studied this question.