本研究は,3つの中小河川流域を対象として,流域の無人化に伴う流域変化(粗放化)による生物多様性への影響について評価した.hsiモデルと分布型水文モデルを使用して河川底生動物の多様性の定量化を実施した.粗放化を想定した流域変化として,河道変化のシナリオを複数想定し現況と比較した.その結果,ピーク流量軽減率は-7.3%から23.3%,生物多様度は-12.9%から23.7%の範囲において変化した.治水と生物多様性の観点から,マルアダプテーションである粗放化シナリオは全対象流域に存在した(須川:9例,大谷川:13例,塙子沢:4例).各流域の流域変化に対する生物多様性変化の傾向が異なるため,流域の土地特性や気象特性を考慮し,最適な粗放化をすることが望まれる.
KUBO et al. (Thu,) studied this question.