74 歳,男性。10 年以上前より下腹部に脱色素斑があった。初診の 2 カ月前に下腹部左側の紅色局面を自覚し近くの皮膚科を受診した。徐々に病変が拡大したため皮膚生検が施行された。乳房外パジェット病(extramammary Paget's disease:EMPD)の診断にて,治療目的のため,当科に紹介された。初診時,下腹部から陰囊にかけて多発する紅斑を認め,下腹部には多中心性に脱色素斑があった。また,左腋窩に脱色素斑を伴う紅斑を認めた。複数の紅色局面,紅斑,脱色素斑からの生検で Paget 細胞を認め,肉眼的辺縁から 1 cm 離して切除した。EMPD は稀に多中心性に病変を生じることがあり,アジア人男性に多いとされる。EMPD において,脱色素斑を伴う多中心性の病変を認めた場合には,腋窩も含めた慎重な視診を行い,複数の病変からの生検を検討することが重要である。
Okada et al. (Sun,) studied this question.