本研究では,地盤密度の推定に影響を及ぼすミュー粒子数の変動特性を評価するため,小型検出器を用いて1年間の連続観測を行った.その結果,湊式により期待される個数と比較し,夏季は最大7.50%減少,冬季は最大14.16%増加するトレンドが確認された.トレンドを考慮せずに堤防内部密度を推定すると,過大もしくは過小に評価される.そこで,宇宙要因(太陽黒点数,太陽風磁場強度)と大気要因(大気密度,生成高度,可降水量)の5変数を説明変数,期待される個数-観測個数(残差)を目的変数とした重回帰分析を行い,観測個数を補正した.その結果,トレンドを概ね除去でき,密度推定精度が向上した.さらに標準化回帰係数から各要因のトレンドへの寄与量を分析し,大気要因の大気密度と生成高度が卓越していることが明らかとした.
NAMIKAWA et al. (Thu,) studied this question.