ニホンウナギが河川を遡上する際,ダムや堰に併設された魚道入口に到達する必要がある.また,降下時は取水口を回避する必要がある.音や光等を用いてニホンウナギの忌避誘発を試みた研究はあるものの,選好感覚を用いた集魚研究はほぼ存在しない.本研究では,無散水状態および散水速度を0.077~0.19m/sに変化させると共に,全長約200mmのニホンウナギに対する全長倍流速を1.0~3.0 1/sに変化させ,ニホンウナギの挙動に及ぼす影響を調査した.その結果,静水中に比べて流水中での散水による集魚効果がより高まること,少なくとも全長倍流速が3.0 1/s以下の場合,ニホンウナギが流水中において流れに逆らってでも散水領域に集魚すること,その効果が散水速度0~0.19m/sの範囲で増加することを解明した.
ONITSUKA et al. (Thu,) studied this question.