72 歳,女性。関節リウマチに対して約 20 年前からメトトレキサート(Methotrexate;以下 MTX)が処方され,12 mg/ 週で病勢コントロールは良好であった。初診 2 年前に帯状疱疹(右 Th6-7 領域)に罹患した。初診 2 カ月前から同部位に紅色丘疹や皮下硬結,潰瘍が出現し,その後下顎部にも潰瘍がみられた。外用治療では十分な改善が得られず,精査加療目的で当科を紹介され受診した。皮膚生検では,真皮全層に大小さまざまなリンパ球の浸潤を認め,中型~大型のリンパ球に核異型があり,それらは EBER in situ hybridization 陽性であった。皮疹は MTX の中止後に速やかに消退し,メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-Associated Lymphoproliferative Disorders;以下 MTX-LPD)と最終診断した。病変の初発部位は帯状疱疹の罹患部位に一致しており,Wolf's isotopic response の可能性があった。Wolf's isotopic response は,帯状疱疹などが治癒した部位に新たな皮膚疾患が生じる現象であり,悪性腫瘍の発生も報告されている。帯状疱疹との鑑別が重要であり,診断に迷う場合は積極的な皮膚生検が推奨される。
TAKAKI et al. (Sun,) studied this question.