水文統計におけるプロクルステスの寝台問題が知られる.漸近理論から導かれた極値分布の適用にあたり,足切りを行って,データを確率分布に合わせようという考え方がある一方で,治水計画で行われる現行法は,用意した幾つかの候補分布からデータに適したものを1つ選択できるような方策となっている.サンプルサイズの限られた観測データであっても,ある手順で1つに絞り込むことが可能であるのは,そのことそのものが杓子定規になるからだという批判もあるだろう.複数の分布関数で試行錯誤を行うことは工学的判断として不可欠である.本研究は,そのために必要となる候補分布の裾特性について,極値理論の視点から把握し,分布関数の試行錯誤に必要な知見を与えるものである.
Toshikazu KITANO (Thu,) studied this question.