気候変動に伴う短時間豪雨の増加により,内水氾濫のリスク増加が懸念されている.本研究は日本における内水氾濫発生時の時間降水量を分析し,現在の状況を明らかにするとともに,将来の内水氾濫リスクの展望を示すことを目的とした.内水氾濫発生時の降水量は多くの地域で増加傾向にある一方で,発生件数は減少しており,雨水排除の対策が進んでいることが判明した.また,内水氾濫時の降水量は地域の降水特性を反映していること,どの地域でも5年確率降水量に満たない降雨で発生した事例が確認された.近年の大雨の増加により,分析した主要都市の半数以上において,雨水排水の現行基準を既に満たしていないことが明らかになった.さらに,2℃上昇では7割以上,4℃上昇では福岡を除く全ての都市で,現行基準では想定される降水量の増加に対応できないことから,適切な適応策が必要であることが判明した.
AIKYO et al. (Thu,) studied this question.