日本では,急増する水災害の被害軽減のため,大アンサンブルを用いた災害危険度の確率的予測や危険度の適切な判断手法が盛んに研究されている.本研究では令和2年7月豪雨を対象に,水災害の中でも予測の難しい土砂災害に関する土壌雨量指数と,指数と地域毎に設定された基準から決まる災害危険度を,1000メンバーアンサンブル降水予測を用いて予測し評価した.その結果,現業の21メンバーメソアンサンブル予報では捉えられなかった土砂災害の危険性を予測できた.しかし実際に近い高い指数を予測したメンバーは少なく,災害発生の確率は低く予測された.また,平均化によって危険性の情報が損なわれることも示された.更に,指数は適切だが危険度が適切に予測できなかった地点もあり,危険度の判定方法の工夫の検討が今後の課題である.
NAKAYAMA et al. (Thu,) studied this question.