宮崎県北部を流れる北川には6つの連続する霞堤が存在し,洪水時の堤内地水田への氾濫により下流の延岡市外地の氾濫リスク低減が図られている.しかし,現況の霞堤開口部の高さが高水敷とほぼ等しく,水田に高頻度で流木や塵芥が流入し,農作物に対する被害や塵芥の除去費用がかさんでいる.そこで本研究では,堤内地水田への氾濫頻度を抑えるために開口部嵩上を提案し,嵩上による治水効果と流入塵芥による被害軽減の評価を数値シミュレーションにより試みた.その結果,嵩上によって現状の霞堤よりも大きな治水効果が得られることが示されるとともに,流入塵芥被害も軽減されることが示された.一方嵩上を行うことで,堤内地と堤外地の水位差が増大しパイピングの発生リスクが大きくなることが確認された.
Shibahara et al. (Thu,) studied this question.