適応的実験室進化(Adaptive Laboratory Evolution; ALE)は,特定の選択圧に対して対象生物を進化させる方法である.近年,進化株の全ゲノムリシーケンス解析が容易になったことから,ALEは様々な分野で活用されている.例えば,薬剤耐性菌の蔓延という社会問題に対処するため,ALEは病原菌の薬剤耐性獲得機構の解明や,合理的な治療法の開発を目的とした研究に使われている(1).さらに,ALEは栄養源利用能の獲得や代謝の最適化なども可能であるため,有用物質生産菌の育種などにも活用されている(2).本稿では,ALEの原理や技術を解説し,薬剤耐性や有用物質生産に関する研究への応用例を紹介する.
Maeda et al. (Sat,) studied this question.