広島県福山市はバラの花とマスカット・ベーリーaの産地として知られており,それらから分離した野生出芽酵母のうち,発酵食品開発に適した酵母をそれぞれ1株と3株選別した。これら4株の酵母に関して,ブドウ果汁での発酵能力をファーモグラフにて追跡した。その結果,バラ酵母1株とブドウ酵母3株は十分な発酵能力を示した。また,これら4株の酵母を等量混合することで,実験室規模とワイナリー規模でワインを醸造した。我々は,電気泳動核型解析(chef)を行い,最終製品中の酵母の存在比を割り出した。無菌条件下では,バラ酵母1株とブドウ酵母3株がほぼ同じ頻度で出現したが,ワイナリー条件下では,上記の野生酵母4株の総計が61%を占めたのに対して,残りの39%は未知の4株の酵母によるものであった。電気泳動核型解析および発酵プロファイルから,未知の酵母の1つはワイン醸造に用いたブドウ果汁に由来することを明らかにした。
TOYOMURA et al. (Sun,) studied this question.