症例1は51歳の男性で,直腸癌に対して術前補助化学療法後に腹腔鏡下低位前方切除術を行った.術後補助化学療法を行い,術後24か月目の造影CTで膵頭部に10 mm大の腫瘤性病変を認めた.切除可能と判断し,膵頭十二指腸切除術を施行し,病理組織診断により直腸癌膵転移と診断された.その後肺転移を認め2回切除を行い膵切除術後59か月再発なく経過している.症例2は69歳の女性で,S状結腸癌,肺転移に対して原発巣切除後に化学療法を行った後,肺切除を施行した.原発巣切除後34か月目のCTで膵体尾部に腫瘤性病変を指摘された.他に新規病変を認めず,膵体尾部切除を行った.病理診断により大腸癌からの膵転移と診断された.その後膵断端再発と肺転移を認め化学療法を施行中であるが,膵術後38か月生存中である.原発巣手術から膵切除までの期間が長く,完全切除が望める症例では外科的切除を行う意義がある.
Maki et al. (Thu,) studied this question.