筆者は2001年より国立がんセンターで蛍光二次元電気泳動法を用いてがん個別化医療に資するバイオマーカーの開発に取り組んできた.大型電気泳動装置や蛍光標識法の導入により,高感度かつ再現性の高いプロテオーム解析を実現し,得られた膨大なデータと臨床情報を機械学習などで統合解析した.若手臨床医との共同研究を通じて肺がん,胃がん,肉腫など多様ながんを対象としてきた.肉腫においては希少がん研究の課題に対応するために患者由来の細胞株やゼノグラフトの樹立を進め,約90株の細胞株を確立した.これらの成果は論文や国際学会で発表し,海外研究者との共同研究や国際学会の理事,学術誌の編集委員など,国際的に活発に活動してきた.電気泳動から始まった研究は,がん個別化医療の発展とともに広がりを見せ,がん研究全体への貢献を目指す活動へとつながっていった.
Tadashi Kondo (Thu,) studied this question.