ストレスマネジメント教育が、日常的な心理的ストレスへの低減に寄与するだけではなく、いじめや不登校に代表される学校不適応の予防や早期対応、あるいは大規模災害やコロナ禍のような非日常的な出来事に対しても有効であることが示されてきた。しかしながら、その大きな障壁となっているものの1つに、学校における実践時間の確保の問題がある。学校教育においては、生徒指導提要でも、ストレスマネジメントの重要性が位置づけられている一方で、現在「保健体育」のカリキュラムの中で小・中学校ごとに1時間ずつストレス対処に関わる教育機会が設けられているのみである。このような現状を改善するために、ストレスマネジメント教育をはじめとする「心の健康」を、すべての児童生徒に対して実施することが可能になるように、その必要性を強く発信していくことが非常に重要であると考えられる。そこで、関連学会で中心的な立場を担われている先生方から,心理教育の学校教育への実装に関するご意見をうかがい、具体的な社会への提案材料をまとめる機会としたい。
Shimada et al. (Wed,) studied this question.