近年,我が国の学校教育現場では多様化,複雑化する教育課題への対応が求められている。そのため,文部科学省は「チームとしての学校」をキーワードに,教職員が連携し,課題にあたることのできる体制づくりを進めるように通知を出した(中央教育審議会,2015)。教職員の連携には,校長のリーダーシップの重要性が指摘される。校長のリーダーシップが機能すれば,教職員のパフォーマンスを向上させ得るだけでなく,多忙な教員の心理的負担感や心理的ストレスの軽減にもつながるだろう。 校長のリーダーシップに関する研究は数多く行われている。その研究のほとんどは,リーダーである校長の行動あるいは校長を取り巻く環境や状況に着目している。しかし,校長がリーダーとして取っている行動が,教員の側から見た場合に,適切だと認知されない場合,校長のリーダーシップは発揮されていると言えるだろうか。 本小講演では,校長(リーダー)から影響を受ける教員(フォロワー)の認知に着目した研究(迫田・三沢・青木,2025など)をもとに,校長のリーダーシップがどのような場合に効果を発揮するのかについて考察する。
Sakoda et al. (Wed,) studied this question.