色経験とは、特定の色を目にした際に私たちが主観的に経験する独特な質感(クオリア)を指す。色を対象にした研究は古くから心理学、哲学、美学など多様な領域で行われてきたが、その主観的な性質のために科学的な検討が難しいとされてきた。しかし、近年の視覚心理学や認知神経科学の発展により、色経験の構造やそれに伴う感情や認知プロセスを定量的・体系的に検討することが可能になってきている。そこで本シンポジウムでは、認知神経科学、発達科学、視覚心理学など複数の分野から研究者を招き、色経験の構造を多角的に捉えることを目的とする。まず、富樫は、クオリア構造に着目した逆転クオリア問題の再検討について発表する。次に、渡部は子どもの色クオリア構造の研究を発表する。平松は色体験の共通性と多様性について、大久保は自然情景の色判断に対する注意の効果について発表する。これらの話題提供を受けたのちに,視覚発達科学の立場から白井が、色覚の心理物理学の立場から永井が指定討論を行い、これらの議論を通じて、色経験の主観的な性質を科学的に捉えるための理論や方法論について深める場としたい。
Moriguchi et al. (Wed,) studied this question.
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