本シンポジウムは,犯罪捜査においてよりよいエビデンスに基づく実践(ebp)を実現するために,既存手法の強化や新たな手法の可能性について検討するものである。話題提供者からは,隠匿情報検査(cit)や強制選択テスト(fct),aiアバターを用いた捜査面接トレーニング,プロファイリングといった様々な手法について,それぞれのebpの現状や課題を紹介する。citは事件情報の認識を生理反応から推定する検査であり,アーチファクトに関する課題や反応時間を用いる可能性について取り上げる。fctは記憶喪失や他の認知障害に関する主張の信憑性を評価する手法であり,ここではfctを用いた詐病の検出の試みを紹介したい。さらにaiアバターを用いることにより面接トレーニングがどのように拡充・効率化されされ得るか,犯罪者やその居住地等を統計的に推定するプロファイリングがどこまでエビデンスに基づいて行われ得るかについても紹介する。指定討論には,現場の第一線で刑事司法,科学捜査に携わる方々にご登壇いただく。各手法が複雑な事件の解決にどう役立ち得るのか,その科学的基礎や実用的応用,限界について広く議論したい。
Osugi et al. (Wed,) studied this question.