内受容感覚(身体内部のすべての生理的状態にかかわる感覚)は、人間の意思決定プロセスの形成において重要な役割を果たしており、心身の健康状態にも深く関わっていると考えられている。内受容感覚に関する研究は主に心理科学や認知神経科学の領域において進められてきたが、近年では様々な領域において散見される。生体内の恒常性維持機構における多くの系の相互作用を探求する精神神経内分泌免疫学(pnei)においても、内受容感覚は重要な研究トピックである。しかしながら、pnei的視点から内受容感覚が心身に与える影響についてのメカニズムまでに言及した研究ははじまったばかりであり、未だ解明されていない。本シンポジウムでは、内受容感覚と意思決定を取り上げ、それらに関わる研究を紹介して最近の研究動向を概観するとともに、pnei研究における課題や今後の展開、研究の意義について議論する。内受容感覚や意思決定はもちろん、心身の健康に関心のある方々にも参加いただき、pnei研究領域における今後の展開や可能性について議論したい。
Yamada et al. (Wed,) studied this question.