本シンポジウムでは,警察活動と心理学的研究が密接に関わる分野として,ポリグラフ検査,司法面接,交通安全教育の領域を取り上げる。これらの分野における研究では,社会情勢や社会的ニーズに対応するため,例えば,ポリグラフ検査では刑事手続きの対象となる成人,司法面接では年齢の低い子どもを対象とした面接,交通安全教育では近年特に話題となっている高齢者ドライバーというように,特定の年齢層を対象とした研究が多く行われてきた。しかし,高齢者による犯罪の増加,刑事訴訟法の321条の3の新設,危険運転致死傷罪の適用要件の見直しといった社会情勢を踏まえると,各分野の既存の研究における対象者の年齢を拡大させ,研究を発展させることが必要になるであろう。そこで,本シンポジウムでは,各分野において研究や実践を精力的に行っている話題提供者の方々に,これまでの研究知見を踏まえつつ,対象者の年齢という観点から,各分野の研究を拡大・発展させることの意義や可能性について話題提供をしていただく。その上で,指定討論者による討論を受け,各分野における今後の研究の展望について議論を深めたい。
Kuhara et al. (Wed,) studied this question.