タイは洪水頻度が高いにもかかわらず,安全な避難所や緊急避難場所の指定が不十分な実態がある.本研究の目的はタイ首都圏のバンコク都,アユタヤ県,ノンタブリー県を対象に,水害時における寺院の利用可能性を明らかにすることである.脆弱性はMERIT DEMをLiDARデータで簡易的に補正したMERIT DEM-Thailandを提案し,標高に基づいて評価を行った.また,浸水実績データから水害の外力を示す水害ハザードとその外力が発生する確率を示す水害発生確率を算出した.水害発生確率の算出には,二項分布,カイ二乗分布,ポアソン分布,浸水比率の4手法のうち,最も妥当性が高い二項分布を採用した.その結果,アユタヤ県は高リスクの寺院の割合が高く,バンコク都およびノンタブリー県では低リスクの寺院の割合が高かった.
Sakabe et al. (Wed,) studied this question.