洪水時には,避難勧告の遅れや住民の判断の遅れにより,氾濫発生後に避難が必要となる場合も多い.本研究の目的は,令和2年7月豪雨時の人吉市の洪水を対象に,水平避難実施の限界時刻を推定し,避難開始時刻や経路選択,地理的特性や浸水域変容が水平避難に及ぼす影響を避難者属性別に明確にすることである.氾濫解析とマルチエージェント避難シミュレーションの結果,通行不能道路を除外した最短経路と浸水域での移動を最短とする経路は避難成功率を向上させた.ただし,後者の経路は小規模浸水をも避けるため,氾濫前の河川近くを移動する経路となり,結果的に避難失敗となる可能性があった.特に成人男性にその傾向が顕著に見られた.一方,経路選択,避難者属性によらず,避難開始の遅れに伴って成功率は低下し,早期避難の重要性が再確認された.
Mizumura et al. (Wed,) studied this question.
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