トンネル横断方向の耐震計算法には応答変位法とfem動的解析法があるが,近年の数値計算環境の大きな進歩の流れの中で,後者が主流になりつつある.本稿は,そうした変遷期にある応答変位法について,その理解をより深め総括的議論に資する材料の提供を意図したものである.そのために,トンネルのモデル化手法,躯体慣性力の考慮の意義,減衰無視の影響,地盤ばね,というこれまでの検証が十分でなかった4点について,fem動的解析法による計算との精密な比較を通して議論した.結論として,応答変位法の計算原理の正しさが確認され,そこで考慮される地震荷重相互の関係性が明確になり,地盤ばねの実相が明らかにされ,さらにfem動的解析法との計算誤差が生じる要因の体系が示された.
Yukio SHIBA (Wed,) studied this question.