文法誤り訂正分野における参照なし評価尺度は,その人手評価との高い一致,および人手による正解を必要としない低コストな評価を実現する利点から注目されつつある.しかし,参照なし評価尺度を中心とした文単位の尺度はスコアとして単一の実数値しか出力しないため説明性が低い.説明性の低さは,研究者が評価の結果から訂正システムの長所や短所を分析できなかったり,ユーザがライティングに関する詳細なフィードバックを受け取れなかったりという問題に繋がる.この問題を解決するため,文単位スコアとして計算されるスコアを編集に帰属することを提案し,それぞれの編集がスコアに正または負の貢献があることを可視化できるようにする.帰属手法には,協力ゲーム理論において提案されたシャープレイ値を応用する.実験では帰属の有用性を忠実性と説明性の両面から評価し,特に説明性では人間が判断する編集の是非と70%程度一致することを明らかにした.また,編集に帰属されたスコアの応用として,文単位やコーパス単位でのスコアをより細かい粒度で説明すること,もしくは編集の性質ごとにスコアの統計量を算出することで尺度がもつ編集へのバイアスを明らかにできることを述べる.
Goto et al. (Thu,) studied this question.