従来の遠心法によるクリオ作製には大型冷却遠心機が必要であり,施設の制約がある.そこで,血漿から乏クリオ血漿を重力で除去するサイホン法の改良版として,「簡易サイホン法(簡易法)」と「2回凍結サイホン法(2回凍結法)」を検討した.簡易法は,購入した新鮮凍結血漿(FFP)を血液専用保冷庫内でサイホン(オーバーナイト)する方法で,Fbg回収率約49.2%,Fbg精製率約56.4%と,遠心法とほぼ同等のクリオが作製できた.2回凍結法は,FFPを低温融解し再凍結後にサイホンする方法で,Fbg回収率約72.9%,Fbg精製率約74.9%,FFP480からFbg 1g以上回収できた.大型遠心機がなくても,サイホン法で十分なクリオを作製可能であり,大量出血による後天性低フィブリノゲン血症に対しても有効な止血戦略が立てられ,血液製剤の有効活用,適正使用推進に役立つことが期待される.
Nishimura et al. (Wed,) studied this question.