デュピルマブ治療中にコントロール不良となり,結膜炎のためにバリシチニブに変更したアトピー性皮膚炎例を経験したので,報告する.乳児期発症のアトピー性皮膚炎で9歳に悪化し,ヒスタミンh1受容体拮抗薬,外用治療で治療し,スキンケア,患者教育でも寛解維持が困難で,10歳7か月頃から痒疹や眼の周りの皮疹の悪化,easiスコアの悪化が見られ,11歳2か月時にデュピルマブを開始した.デュピルマブ開始後,湿疹と痒みは改善し,easiスコアも改善した.開始後14週頃から結膜炎が見られ,ヒスタミンh1受容体拮抗薬およびシクロスポリンの点眼薬にてあまり改善は見られなかったが,悪化も見られていない.25週頃からアトピー性皮膚炎の悪化が見られ,デュピルマブの効果に乏しいと考えられ,バリシチニブに変更した.バリシチニブ開始後,結膜炎は改善され,アトピー性皮膚炎も軽快した.本症例よりデュピルマブによる結膜炎が改善せず,アトピー性皮膚炎の悪化が見られる症例においてはバリシチニブに変更することで改善することが示唆された.
Kiyomasu et al. (Fri,) studied this question.