筆者は13年間の中小病院地域医療連携室での実務を通じ,専門職間の連携努力が,フレイル予備群を含む一般住民の生活に全く届いていないという「構造的な違和感」に直面した.その解決のため,医療職ではない「触媒(Catalyst)」として独立し,コワーキングスペースでの異業種連携を経て,自身の家族のフレイルを契機に「実家の車庫」で多職種連携を日常に溶け込ませる実験を行った.本稿では,コミュニティを「予防の手段」ではなく「交流の結果」として捉え直すことで見えた,地域ぐるみのウェルビーイング実現への道筋と,その持続可能性を阻む「家族」というリアリティについて論じる.
利加子 瀬尾 (Sun,) studied this question.