症例は76歳の女性で,10年前に左腎細胞癌,4年前に右腎細胞癌に対してそれぞれ腎摘出術後であった.経過中に肺転移が出現し,化学療法を継続していた.今回,突然の悪心と上腹部痛を主訴に救急受診となった.血液検査で炎症反応と肝胆道系酵素上昇を認め,造影CTでは胆囊頸部に多血性の腫瘤が指摘された.経過と併せて腫瘍からの出血による閉塞性黄疸および急性胆管炎,急性胆囊炎を伴う腎細胞癌胆囊転移と診断した.腎癌による遠隔再発であるが,単発性で症状の再燃も見られ,出血コントロールを目的として腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.切除標本では胆囊頸部に15mm大の腫瘤を認め,病理組織学的に腎細胞癌胆囊転移と診断された.胆道出血による閉塞性黄疸,急性胆囊炎をきたした腎細胞癌胆囊転移の報告は稀であり,文献的考察を加えて報告する.
Ono et al. (Wed,) studied this question.