48歳,男性.工場で旋盤作業中に金属部品が折れ,飛散した金属片が前胸部より貫刺入し,当院へ救急搬送された.搬送時の全身状態は安定していた.前胸部に2cmの挫創を認め,CTで金属片が肝後区域に遺残し肝周囲に血性腹水を認めた.右胸腔内の少量血性胸水に対して胸腔ドレナージを施行後,金属片を除去する目的で緊急手術を施行した.開腹すると肝S6に裂傷を認め,被膜下に金属片を触知した.遺残した金属片を除去し,肝裂傷部を縫合した.肝S8に金属片の射入孔および横隔膜の損傷部を認め,縫合閉鎖した.縫合止血後,開腹下に肝動脈造影検査を施行し,明らかな動脈損傷がないことを確認した.術後7日目および3カ月目に施行した画像検査で,仮性動脈瘤や胆管狭窄などの肝損傷後に遅発性に発症しうる異常所見を認めなかった.前胸部より貫入した金属片が横隔膜を貫通して肝内に遺残した,稀な受傷機転の外傷性肝損傷の1例を経験したので報告する.
YAMAGUCHI et al. (Wed,) studied this question.
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