症例は91歳,女性.上腹部痛と腹部膨満を主訴に来院した.血液検査では炎症反応と肝胆道系酵素の上昇が認められ,CTでは肝内胆管拡張,総胆管結石と胃周囲に腹水を認めた.腹膜炎の鑑別のための腹水穿刺で胆汁性腹水を認めたため,胆汁性腹膜炎と診断し緊急開腹手術を実施した.術中所見では,肝外側区域で肝内胆管の破裂を認め,術中胆道造影,破裂部位の縫合閉鎖,胆囊摘出術およびC-tubeの留置を行った.術後に内視鏡的治療により総胆管結石を除去し,術後31日目に退院した.自験例では,術前の画像診断および腹水穿刺が診断に有用であり,早期の外科的介入によって救命しえた.90歳以上の超高齢者においても,適切な診断と外科的治療により良好な転帰が期待できることが示唆された.超高齢者の肝内胆管破裂による胆汁性腹膜炎は非常に稀な疾患であり,文献的考察を加えて報告する.
Tani et al. (Wed,) studied this question.