試料ガス中の有機化合物を正確に定量するためには,一般的に分析対象ガスと同じ成分で同程度の濃度の標準ガスが必要である.市販されている標準ガスは成分とその濃度が限られており,分析者が必要とする標準ガスを自力で調製することは,高額な設備と高度な専門知識が必要となるので容易ではない.そこで,課題解決のため二つの手法を用いて検討を行った.一つ目はgcを用いて分析対象を分離した後にポストカラム反応によりメタンへ変換し,メタンとして定量する方法である.本方法では特定の標準物質から多数の分析対象を定量できる.二つ目は体積が異なる2種の計量管を用いて計量管の体積比から検量線を拡張する方法である.これは分析対象の濃度と標準ガス濃度が異なる場合でも外挿せずに定量する方法である.これら二つの手法を組み合わせることで,siにトレーサブルな標準ガスで作成する検量線の定量範囲の拡張が実現できたので報告する.
Sasaki et al. (Thu,) studied this question.