[はじめに]有痛性軟部腫瘍は比較的種類が少ない.疼痛を主訴に受診し,術前血管腫と診断したが病理診断が異なった2症例を経験したので報告する.[症例提示]症例1.37歳,女性.6ヵ月前より誘引なく前腕痛が出現,前医を受診し当科紹介受診.前腕に2個の腫瘤を触知し自発痛,圧痛を認めた.血管腫と診断し切除した.病理診断は血管脂肪腫だった.症例2.77歳,女性.2ヵ月前から生じた右鎖骨上窩部痛を主訴に前医を受診し,当科紹介受診.右鎖骨上窩に腫瘤を触れ圧痛を伴っていたが,放散痛は無かった.血管腫と診断し切除した.病理診断は神経鞘腫だった.[考察,まとめ]有痛性軟部腫瘍の種類は少なく,血管腫や神経鞘腫がその大半を占める.腫瘍によって疼痛の種類は様々であり,特徴的な疼痛は診断の一助となる.軟部腫瘍の診療の際は画像診断だけに頼ることなく,症状を詳細に聴取し診察所見と併せて総合的に診断すべきであると改めて痛感した.
富田 et al. (Wed,) studied this question.