【症例】84歳女性.主訴は左股関節痛,歩行困難.当院にて後方アプローチでx-14年前に左tha,x-13年前に右thaを受けた.受診前日に畑作業中に違和感があり,翌朝には音がキュキュと鳴り,左股関節痛も出現し,歩行が困難となったため近医整形外科を受診した.左tha後の亜脱臼を指摘され,当院へ紹介された.手術は前方アプローチで行った.股関節を展開するとライナーは後方に脱転し,骨頭はカップの上方外縁にあたっていた.カップのロッキング機構である爪は破損していた.抜去したライナーは後上方が摩耗し,一部欠損していた.新しいライナーのバックサイドにエアトームで同心円状に溝を作成し,カップはそのままでライナーをセメントで固定した.術翌日から全荷重を許可し,術後2週で退院した.【考察】本症例は,農作業の際の股関節過屈曲を繰り返し,ライナーの後方が摩耗・欠損し,骨頭でカップの爪が破損しライナーが脱転したものと思われた.
池間 et al. (Wed,) studied this question.