78 歳,女性。5 年以上前から右耳介にびらんを伴う紅斑が出現し,ステロイドの外用で治療されたが,寛解と増悪を繰り返していた。当院を初診時,右耳介に鱗屑や痂皮,硬結を伴う紅褐色局面を認めた。皮膚生検で非乾酪壊死性類上皮細胞肉芽腫を確認し,ツベルクリン皮内反応およびインターフェロン γ 遊離試験が陽性であったため lupus pernio として治療を開始した。Ziehl-Neelsen 染色や抗酸菌培養は陰性であった。しかし,耳介の紅褐色局面はさらに拡大し,いわゆる“Turkey ear”を呈した。再度皮膚生検を行い,結核菌 PCR 検査を実施した結果,陽性を示し,尋常性狼瘡と診断した。“Turkey ear”は当初,耳介に生じた皮膚サルコイドの一型(lupus pernio)の特徴的な肉眼所見を示す用語として使用されていたが近年ではむしろ尋常性狼瘡の症状として報告されており,特徴的な臨床像として認識しておくことが重要である。さらに,抗酸菌培養が陰性であったとしても,早期の結核菌 PCR 検査の施行が有用である可能性が示された。
OZONO et al. (Wed,) studied this question.