要旨 【目的】 くも膜下出血は一定数が初診時に見逃されている。当院救急外来を受診しCTでのくも膜下出血が見逃された症例を検討し,臨床的特徴を記述することで今後の見逃し防止に寄与することを目的とする。 【方法】 本報告はカルテレビューに基づく単施設記述研究である。対象は2014年4月から2024年3月の間に当院救急外来を受診し頭部CTを撮影した18歳以上の症例で,くも膜下出血および類似病名がつけられた患者である。各症例について,年齢,性別,症状,Glasgow coma scale(GCS),発症からの時間,来院時間帯,来院手段,救急医の介入の有無,出血部位,見逃しの有無に関するデータを収集した。 【結果】 対象症例は244例あり,そのうち見逃しは2例であった。2例に共通した項目は症状(頭痛なし,頸部痛/嘔気・嘔吐あり),GCS 15点,夜勤帯,救急医の介入なし,出血が後頭蓋窩に限局の5つが挙げられた。上記項目のうち,出血が後頭蓋窩に限局している症例の見逃し率が33%と最も高かった。 【結語】 後頭蓋窩に出血が限局しているくも膜下出血は見逃しが生じやすい可能性がある。
圭 et al. (Wed,) studied this question.