症例は82歳女性.糖尿病関連腎臓病による慢性腎臓病Stage 5を背景に,腎盂腎炎を契機とした慢性腎臓病の急性増悪により尿毒症状態に陥り,透析カテーテルによる血液透析導入を行った.左内頸静脈より短期留置型透析カテーテルを留置した際,胸部X線写真でカテーテル走行異常を認め,造影CTにて左上大静脈遺残(persistent left superior vena cava: PLSVC)を有し,カテーテル先端が冠静脈洞内に位置していることが判明した.脱血不良により透析困難をきたしたため,右内頸静脈へのカテーテル入れ替えおよび内シャント設置を行い,安定したバスキュラーアクセスを確保した.PLSVCは中心静脈への処置を行う際に偶発的に発見されることが多く,手技的困難や重篤な合併症の他,透析困難を生じることがある.透析カテーテル留置時には,PLSVCの存在を念頭に置くことが安全性向上に重要である.
Okamoto et al. (Thu,) studied this question.
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