気候変動対策として治水の強化,カーボンニュートラルに貢献する既存ダム運用高度化の必要性が高まっている.また,長時間気象予測の不確実性を軽減する予測手法として,アンサンブル予測の活用に期待があるが,事前放流,洪水調節,高水位運用などの異なる操作タームを統合化した縦列ダム群での検討が不足している.本論文では,水力発電を有する縦列多目的ダム群において,それぞれ新たに目標限度貯水量,活用貯水量,上限貯水量を基準貯水量として設定し,操作タームごとにアンサンブル予測メンバーの特定の順位帯を用いた,下流ダムと連動した操作の決定方法を提案した.結果,治水,利水リスクを大幅に脅かすことなく,発電量増加,無効放流量削減,洪水時最大放流量削減などの効果を確認した.
NISHI et al. (Thu,) studied this question.