本研究は,前線による降雨の地域的特性を明らかにするため,流域と前線の位置関係に着目し,流域平均日降雨量との関係を定量的に分析した.日本全国の複数の流域を対象に,38年間の事例を用いて解析を行った結果,前線が流域に近いほど降雨量が多くなる傾向が確認された.特に,前線の走向が東西方向に近い場合に大雨が発生しやすく,一部の流域では流域の長軸方向と前線の走向が一致する際に極端な降雨が生じやすい傾向も見られた.これらの知見は,総観場に基づく地域特性を踏まえた大雨発生要因の理解に貢献するものである.
MIYAMOTO et al. (Thu,) studied this question.