外水氾濫による広域的な浸水は甚大な被害をもたらすため,氾濫発生後から迅速かつ正確な氾濫に関する情報を提供する必要がある.このような背景の下,著者らは,Dynamic-Mode-Decomposition(DMD)を応用した氾濫解析の高速化と浸水センサの観測データを用いた補正手法を組み合わせた氾濫予測プロトタイプシステムを構築している.本研究ではさらに,(i) 浸水センサ以外の利用可能な種々の浸水情報を用いた氾濫予測計算の補正手法と(ii) 複数地点から氾濫が生じる場合の計算処理,を考慮した計算システムを改良した.本計算システムを用いて,2015年の常総水害を対象に検証を行った結果,計算時間を10分以内に抑えつつ,種々の観測データに基づく補正計算により,氾濫予測精度を向上できることを示した.
Kubo et al. (2026) studied this question.