近年,広域で洪水リスクを把握することが重要視され,日本全国を対象としたrriモデルが開発・運用されている.しかし,浸水推定精度の検証は十分でなく,その定量評価が課題であった.本研究では,保険データを活用した被害推定の比較を通して,浸水推定精度を間接的に評価した.また,比較によって判明した誤差要因を解消するモデル改良を行った.改良前のモデルでは,被害額を地域スケールで10倍程度過大評価していた.一方,逆流防止水門の追加・河積の再推定・簡易下水道モデルの導入により,改良後は過大評価が2倍程度になった.流域スケールでは,改良前は過剰な浸水が生じて,被害の過大評価バイアスがあった.改良後は浸水が抑制され,バイアスが解消されるとともに,多くの流域で被害推定精度が向上した.
Sugawara et al. (2026) studied this question.