用水路など比較的狭い水路での水難事故の多発は“身体による水路狭窄と水位上昇”が一因とされる.本研究では,人体の姿勢変化と開水路流れの連成数値解析を実施し,水路に転倒した遭難者を想定して,流況や生存性に水路幅が与える影響を検討した.水路幅・水深・流速の複数の組合せで解析を実施し,頭部を下流へ向けた仰臥姿勢について,頭部が水面まで浮上できるかを確認した.一連の解析から,狭い水路幅ほど水面へ浮上することは難しくなり,溺水の危険性が高まることが確かめられた.遭難者付近での水深の増加率は水深が浅く,水路が狭いほど大きく,最も大きいケースでは流入水深の約1.7倍まで身体付近の水深は増加した.また,狭い水路では水路狭窄により遭難者周辺の流速が増加し,遭難者に加わる流体力は1.7倍程度にまで増加した.
MARUKI et al. (Thu,) studied this question.