著者らはこれまで水理情報が希少なタイ国バンコク都において内水氾濫解析を行ってきた.しかし,広域な内水氾濫計算を実施するうえで,レーダ雨量の時間分解能が解析精度に大きな影響を与えることが課題であった.そこで本研究では,1時間間隔のレーダ雨量データと10分間隔の地上雨量データを活用して,10分間隔の修正レーダ雨量を作成する手法を構築した.作成した修正レーダ雨量を神田川流域を対象に評価したところ,1時間間隔のレーダ雨量では考慮できなかった雨の強弱や空間分布を捉えることができ,修正レーダ雨量が内水氾濫解析に有効であることが示唆された.さらに,この手法をタイ国バンコク都で使用し,平面二次元解析を行った.結果,1時間間隔のレーダ雨量では見逃された降雨を表現し,浸水深の立ち上がりを再現する結果が得られた.
KAWAMURA et al. (Thu,) studied this question.